トロッコ道のほぼ中間に位置する楠川分れのところに5キロ地点のトイレがあります。ここまで、ごはんなしで1時間ぐらい。
トイレはバイオトイレとかいう珍しいトイレで、こんなところにあるにしてはまだましなトイレと思いました。
といっても、普段登山などしないこどもたちは、いやがっていましたが、まあしかたない。
三本杉
トイレからすぐのところに三代杉があります。
1代目の倒木の上に二代目が育ち、二代目の切り株の上に三代目が育っています。それぞれ、“倒木更新”“切り株更新”などといわれています。明確ではありませんが、1代目の樹齢はおよそ1200年、2代目が1000年、3代目が350年と言われています
トロッコ道からの登山道
ずっとトロッコ道・・とおもっていたのに、突然登山道へ。“近道しま~す”とこんな険しい道に。はぁはぁ息が切れます。
どこが平坦なんじゃ~。
次に現れたのが、仁王杉(におうすぎ)。仁王像のように屋久島を守るスギ。幹回り8.3m、高さ22.8m。こういうお写真ポイントのところには、人が集まっています。
このあたりから甥っ子が調子が悪くなってきました。
車にもよったし、ごはんも無理やり食べたし、結構なスピードで歩いたので、おなかがいたくなってきたみたい。休み、休みすすんできましたが、とりあえず、次のトイレポイントまですすむことに。
だめだったら、引き返そうといわれ、・・・。
最終トイレポイント
その先に最後のトイレポイントがあります。先ほどのトイレポイントから1時間ぐらいで到着。それにしても早いのよね~。他のガイドさんが休み休みいろんな話をしていることを思えば、大股で速度をあげてすすむ私たち先頭集団。
ここが最後のトイレポイント。登山口から8キロも歩いたところにこんな立派なトイレが!中はくさいけど、水が常に流れているトイレです。
トイレは思ったよりましでした。時期によってはトイレは長蛇の列になるそうです。登山人口は多い日だと一日1500人もいるそうですが、私たちが行った日は400人ほどで、本当にすいていました。
ここでしばらく休憩して、調子をとりもどし、再び歩きます。ここから通常2時間半で縄文杉。
縄文杉登山はここから!トロッコ道が終了し、大株歩道の入口から本格的登山道のはじまりです。
入口からこんなはしごよ~。この先、本当に険しい登り坂。看板にウィルソン株って書いてあるけど、歩いてもあるいてもウィルソン株はでてこなかった~。
トロッコ道8キロは私の足では余裕と思ったけど、ここからウィルソン株まで500m(だったか600mだったか?)なのに35分もかかるので、相当険しいです。
ふ~ふ~いいながら歩くと翁杉があらわれます。
翁杉という名前は縄文杉への登山者の安全を見守るため、航海の安全を守る神“潮土翁(しおつちのおきな)”から名づけられたそうです。翁杉は平成22年9月10日に幹がおれましたが、それまで生きていた屋久杉の中では縄文杉に次ぐ幹回り(12.6m)あり、高さは23.7m、推定樹齢2000年、標高約1000mに位置しています。
ウィルソン株
そしてついに、ついにウィルソン株の登場~。
こどもたちは、ウィルソン株のハートがみたかったみたいで、ここに来るとテンションが上がりました。切り株の中に入ると中は真っ暗。上をみあげてもハートのかたちになってない???
ガイドさんの指示通り、ココっていう場所から上をみあげると不思議。今まで丸だったかたちが、ハートに変わりました。
“うわ~すごいっ”足下にチョロチョロ水が流れているのも気にせずバシャバシャ写真を撮りました。切り株の中は10畳ぐらいで、お地蔵さんがいました。
お地蔵さま、無事に縄文杉がみれますように・・・
ガイドブックには、足に自信のない人はウィルソン株から引き返すようにと書いてありますが、その通り。ウィルソン株がおわると突然難所がきます。
“軍手もってる?もってるならつけて”って言われたのですが、持ってません。持っていったほう登りやすいかも。それほど両手をつかいます。
はーはーいいながら登っていると、“ここで難関の3分の1”、“ここで3分の2”、“もうすぐだ~”とガイドさんが教えてくれます。
ここからは、大丈夫・・と言われたけれど、そこからも難関だったのよ。本当にいったい誰なの?縄文杉登山は平坦だといったのは・・。
ここからはずっと階段。階段をのぼったり下りたりしながら登っているうち、とうとうおなかがいたかった甥っ子が痛さの限界にきたみたい。
無理をさせてもね・・と思っていると、ガイドさんも“縄文杉は逃げないからまた来たらいいよ。無理するのはよくない”といって長女とガイドさんだけでこの先をすすむことになりました。
甥っ子は、くやしくて大泣き。かわいそうにと思ったけれど、無理をさせても帰り道の距離の長さも心配で。。本人も縄文杉はみたいけれど、帰りが帰れないというので、私たちは大王杉手前でストップ。さきほどのトイレのところで待っていて、と言われたので、少々休んでからもどりました。
大王杉から縄文杉まで
ここからは長女のレポート。
大王杉があらわれました。大王杉は、縄文杉がみつかるまではヤクスギの中で最大級大きかったので、“大王”という名前がついています。
中は空洞ですが、見ると圧巻(実は私もあとでみることになる)
その次にでてくるのが、夫婦杉。
地上から10mのところで2本の杉が手をつないでいるように融合しているのが夫婦杉。
こんなおもしろい杉もありました。
夫婦杉から縄文杉までは45分。その間はずっーと階段。
とちゅうに子宝杉というスギがあります。
コブが子宮に見えることから子宝杉といわれているようです。
こちらが、夫婦杉と縄文杉の間にある、マグロの頭という名前の倒木。横からみるとマグロだけど、裏からみるとイノシシに見えるそうです。
縄文杉はヤクスギの中では、一番幹回りが太い杉です。
近くにはいけず、10mほど離れたところからみたためか、感想をきいても、ややぱっとしなかったです。←世界遺産ですよ!なんで??
上がどこまであるかを見たかったけれど、緑で隠れて見えなかったみたい。
縄文杉で10時半。5時半から登り始めて5時間。屋久島のお友達にきいたところ、かなり早いペースだそうです。小学生コースだから?
世界遺産縄文杉を見れて長女は大満足♪
つづく